軟衝突試験用車両(SCTV)は、至近距離での追い越し挙動や低速での衝突試験など実際の車両を使用すると損傷を与えること
になるような試験においても高い精度と再現性で実施することが可能です。
SCTVの走行は、内蔵されているセントラルドライブボックスが行っており、50km/hでの走行が可能です。操作は付属している
ソフトウェアを使用して、時間や走行ルートの指定もできます。実走行時の走行ルート追従精度は2cm以内に収めることができます。
SCTVを使用することによって車間距離が極小な状態での走行試験や低速での車両衝突試験を試験車両に損害を与えることなく実行できます。
SCTVのセントラルボックスには、走行用のバッテリー・電動モーターと、あらかじめプログラムされたコースを指定速度で正確に誘導できるように
コントローラーが格納されています。
コントローラーは高精度の走行誘導を可能にするために慣性・GPSナビゲーションシステムからの位置フィードバックを使用します。また、バッテリーは
半日使用できる程度の容量があり、容量不足となった際にも急速充電が行えるようになっています。
コントロールシステムは、無人運転コントロールロジックを使用する基地局から遠隔操作で行われます。SCTVの走行ルートを設定した後は、前もって航空写真等
をソフトに読み込ませていれば、Proving Ground上の任意の場所に配置することも可能です。試験車両とSCTVのそれぞれの動作を試験前に確認し、その後GPS時間
によって試験開始のタイミングを同期させることができます。また、無人運転システムではSCTVをラジコンの要領で手動で運転することもできます。